神様になってみたいと思いませんか? 最近よく アクアリウム という単語を聞く様になり、世間で密かなブームが起こっています。Instagramでは #アクアリウム で100万件近く投稿されるほど。
しかしアクアリウムを趣味にしようと思っても、何から手を付ければ良いのか分からない人も多いでしょう。
- 何を面白がれば良いの?
- 初期準備物は?
- どんな水槽にすればいいの?
などなど、疑問だらけです。
アクアリウムの本質は、熱帯魚を飼う事ではありません。
熱帯魚飼育とアクアリウムは明確に違い、熱帯魚を可愛がるだけではなく、水槽自体をレイアウトする事を「アクアリウム」と呼びます。
犬を飼うのではなく、犬が暮らす家全体を作る様なものです。それって、果てしなく壮大で大変そうなイメージが湧くと思いますが、やろうと思えば、大きめの瓶水槽と熱帯魚、ヒーターがあれば始める事は簡単です。
しかし、熱帯魚に快適に過ごして貰いたいし、見栄えも綺麗にしてみたい。そう思いながら水槽の空間を、プラモデルの様におしゃれに格好良くレイアウトするのです。
これは盆栽や鯉飼育、ガーデニングなどに匹敵する上質な趣味と言っても過言ではありません。そんな上質な趣味を、1万円以下で始める事が出来るアクアリウムは最高なんです。『お手軽に作れる地球』と言っても過言ではないでしょう。
「水草は成長しているかな?」「温度は正常かな?」
などを気にしながら水槽をレイアウトしている時は「人類を創造した神様もこんな気持ちなのかな?」と考えてしまいます。
そんなアクアリウムの始め方や魅力を解説していきたいと思います。
アクアリウム の始め方【初期準備物】
ここで細かく種類や機材を解説するつもりは毛頭ありません。今すぐ始めるにあたり、最低限必要な物だけを紹介します。
①自分の部屋に置けるサイズの水槽
勿論大型の瓶でも可能ですが、本棚や台の上に置ける方ならば水槽を買った方が熱帯魚も快適に過ごす事が出来ます。
かと言って、初心者が幅60㎝の大きめの水槽を買っても手に余りお勧めできません。なので幅40センチから世界創造を初めてはどうでしょうか。
おすすめはこちら。
アクアリウムで一番高いのは水槽ですが、値段も2980円ほどと手頃で、静音ろ過装置がセットで付いています。
水を腐らせない為に循環させる ろ過装置 は必須です。別売りの場合だと、水槽のサイズと合った物を探さないといけませんが、このセットがあればすぐにスタートできます。
ヒーター
熱帯魚が生きる為には、水温26度をキープし続けなければいけません。そこでヒーターの取り付けも必須です。
ヒーターと聞くと仰々しい印象ですが、全く大変じゃないです。吸盤付きのヒーター機器を水槽の内壁に貼り付ければ良いだけです。
おすすめのヒーターはこちら。
値段も1100円程度で手頃で安全カバーがついているので魚にも触れずに安心です。
LEDライト
水槽の中はライトが無いとほとんど見えなくなりますし、水草の光合成をする為にライトは必須です。昔ながらの蛍光灯でも良いですが、LEDの方が疲弊しないで長く使えるのでお勧めです。
更に、水草により良い光合成をさせたい場合は、強い光のLEDライトが必要です。光の色合いはケルビンという単位で、7000ケルビン以上が推奨されています。
ただ、強い光量のLEDライトは値段も高いので、ぶっちゃけそこまで無くても綺麗に見えるのでOKです。(水草をしっかり光合成させたい人は別ですが)
おすすめはこれ。
値段も2800円程度とお手頃に、明るさ調整機能もあり、幅広く水槽に対応するスライド式です。
これだけ揃えば、まずは安心。水槽とヒーターとライトを注文して届いたら、アクアリウムショップに出かけましょう。
アクアリウムショップで買う物
熱帯魚はネットで買うのはお勧めしません。
ネオンテトラやグッピーなど販売されていますが、弱っている可能性や輸送に時間がかかる問題があるので、実際の様子を見てアクアリウムショップの店員さんに話を聞いてから飼った方が良いでしょう。
ベーシックなネオンテトラの場合、1匹200円程度で販売されています。なるべく可愛く愛着が湧く熱帯魚をチェックしましょう。
エビも必須級です。エビはコケを食べてくれるので、水槽を綺麗に掃除してくれる役割があります。是非とも一緒に飼う飼う事をお薦めします。
しかし、今すぐに買ってはいけません!水槽の準備など、熱帯魚を飼う前に色々やる事があるのです!
じゃあなぜアクアリウムショップに行くのか?何の魚を飼うか決めたら、用意する物をアクアリウムショップで揃える為です。以下の物を購入しましょう。
・ソイル(土)
下地となる土は黒か白、もしくは砂利があります。どれが良いかわからないと思いますが、選び方は簡単です。
水草を育てたいなら黒ソイル。
そうでないなら砂利や白ソイルでも良いですが、アクアリウムという世界を創造するのに、植物を育てない考えは無いので、黒ソイルを推奨します。
水草は土から栄養を取り込むので、白ソイルや砂利では育ちにくく、栄養素(リンなど)が含まれた黒ソイルが好まれます。更に、魚は周囲の色に合わせて体色を変えるので、黒ソイルを敷く事で発色がクッキリとする事もあります。
・水草
これもアクアリウムショップに売っています。1束いくら、という感じです。「何となくそれっぽいの…」とかで選ぶと、種類の多さに愕然とするでしょう。初心者にも育てやすい水草は「マツモ」「アヌビアス」などがありますが、好みのデザインを選ぶ方が良いでしょう。
・水温計
ヒーターで26度にしっかりキープ出来ているかをチェックする為の水温計は必須です。こちらも買いましょう。
・カルキ抜き剤
熱帯魚は、水道水を入れた水槽でそのまま元気に泳ぐ事は難しいです。水に対して少量のカルキ抜き剤を入れて下さい。
・バクテリア剤
バクテリアは水質を安定させる為に必須です。カルキ抜き剤と共に飼いましょう。
・熱帯魚の餌
こちらも、飼った熱帯魚に合った餌を店員さんに聞いて飼いましょう。
・長いピンセット
これを買い忘れてしまう人が多いのですが、水草を買ったらどうやって植えるかわかりますか?アクアリウムは、土に水草を植えてから水を張るのではなく、水を張った状態から水草を植えるのです。
その際、手ではどうしても難しく、何度も調整するので長いピンセットは必須です。更に言うと、水槽をトリミングする為の長いハサミ、水草を植えてガタガタになった土を平たくするフラッターも欲しい所です。
そんなトリミングセットは、実はお店で買うよりネットで買った方が安く済みます。
こちらは1200円。
こちらは2280円。
どちらでも良いですが、お店で買うよりは安いと思います。
・バケツ
これも必須級です。水槽は初めは定期的に水を入れ替えるのですが、水槽ごと運んで流しに水を捨てたら、せっかくレイアウトした水草が全てパーになってしまいます。その為に、このバケツともう1つ…
・水換え用ポンプ
こちらも飼った方が良いでしょう。バケツにセットし、水を排出するポンプが無いと、水を入れ替える事ができません。
という事で整理すると、用意するものは
- 水槽(ろ過装置付き)
- ヒーター
- 土
- 水草
- 水温計
- カルキ抜き剤
- バクテリア剤
- テトラの餌
- 長いピンセット
- 水換えポンプ
- バケツ
これだけの道具を揃えれば、やっとアクアリウムを始める事ができます。
あなたは新たな世界を作る事が出来るのです。さぁ、どんな世界を作り、熱帯魚を住ませましょうか?


あなたは自由です。こんな風に凄いアクアリウムを作るには、何年もかかるでしょう。
そして、アクアリウムの水槽制作のやり方はこちらの記事をご覧下さい。
アクアリウムの美しさを競う世界大会も開催されています。
正直世界は桁違いに凄いです。特に、タイなど熱帯雨林のある東南アジアのレベルが高いと言われています。
このアクアリウムの第一歩を踏み出しましょう!
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