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F1 の魅力・面白さ【完全解説】クレイジースポーツF1

あなたは F1 をご存知ですか?

この動画は、F1ファンの間では伝説となっている『1992年モナコGP』だが

見る興味も無いし、見てもよくわからないだろう。

「なんか同じ所をぐるぐる回ってるよね」

「GP(グランプリ)が色々あって、結局何のレースが凄いの?」

「アイルトンセナが速いんでしょ?」

F1の印象は、そんな物だ。

1980年代〜90年代後半まで日本で大ブームとなったF1は、当時ゴールデンタイムで放送され、視聴率は20%超えの人気コンテンツだった。

しかし、徐々に人気・視聴率は衰退。

2011年で地上波中継を終了し、今の20代〜30代の人達には理解できない存在となった。

何となく子供の頃は

テレビで流れていたF1の映像は、同じ映像が続くせいで退屈だった。

日本人もあまり活躍しておらず、車に興味がなければ遠い世界の大会、と言った印象。

しかし、アイルトン・セナが日本で人気になったのはなぜなのか?

視聴率を20%も取っていたのはなぜなのか?

車好きじゃなくても面白さがわかるのか?

もしかしたら、自分が気付いていないだけで面白い部分は沢山あるんじゃないか?そう思って研究した結果……

F1めちゃくちゃ面白い!

そうなのだ。気づいていないけれど、スポーツとして見ているとめちゃくちゃ面白いのだ。

こんなに見ていて面白いスポーツを、なぜみんな説明しないのだろうか?

F1をネットで検索すると、タイヤのスペックがどうこう、ホンダがどうたらと

理解し辛い話ばかり。

なのでわかりやすく説明します。

簡単に言うと、F1は緊張と緩和のスポーツなんです。

【 F1 はとにかくクレイジーすぎる】

F1の概要は?

1年を通し、21カ所の世界中のレース場を走り、勝利ポイントで年間優勝を決める大会である。

1年で21回レースがある為、モナコGP日本GPなど、とにかくGPが多い

呼び方で勘違いしてしまうが、GP(グランプリ)は最終決戦ではなくただの1レースだ。

レースの距離は?

大体地域ごとにコースの距離は異なるが、5キロ前後のコースを50〜70周前後走り、およそ310キロの距離となる。

310キロと言えば、東京から宮城県ぐらい。

それを2時間以内で走るのだから、相当なスピードが出ている。

観戦時間は?

普通のスポーツ同様、2時間。

ちなみに2時間を超えたら、そこでレースが終了してしまうルールがある。

東京ー宮城間を2時間で走る。これを聞いて車を運転した事のある人ならわかると思うが、普通は不可能なのだ。

湾曲のコースを300キロ以上で走り、カーブは150キロで曲がる。

どう考えても無理な事をしている。

F1レーサー片山右京は、運転中にカーブの勢いで圧力がかかり過ぎてゲロを吐いた事がある。

心配になるでしょう?

そうなのだ。無理な事をしている姿を見るのはドキドキするのだ。

「なんかぐるぐる走ってるな〜」では無く、F1が好きな人は、あのグルグル回っている姿を、ドキドキしながら見ているのだ!

「大丈夫?走れてる?曲がれてる?」と思いながら1周、また1周と車が通るたびに、無事を確認して安堵する。

ハンドル操作、スピード調節で機械の様に正確に、ミリ単位を調整する感覚を持たなければいけない。

しかし、それをほんの少し間違え、クラッシュをすると、心臓が跳ね上がる。

他のスポーツとは違い、カーレースのミスは死に近い距離にある

簡単に命を亡くす危険があるのだ。

それなのに、制限時間2時間ルールの為、負けていてもスピードを落とす事が出来ず、1レースで10回はクラッシュする。

そう、めちゃくちゃクラッシュするのだ。

音速の貴公子と言われた天才ドライバー、アイルトン・セナがクラッシュで亡くなった時のGPでは、その日もバンバン事故が起こっていた。

危険過ぎるんだって。これだけ危険なスポーツは中世のコロシアムぐらいだ。

だが、その半端じゃない恐怖がF1の見所にもなっているのだ。

想像して欲しい。300キロで走る車が壁に激突し、タイヤが外れ、煙を出しながら、車が止まる。

息を呑む観客。

命が残っているレーサーはすぐに救出されるのか?

否。

それでもピットまで走り続ける。

早く逃げろ!と思うが、まだ走る気なのだ。

タイヤを無くし道路で火花を散らしながら、ピットまで進む姿は心打たれる。

まさに緊張と安堵が交錯するスポーツ。

こんな危険なスポーツあるのか?

【 F1 のコースが馬鹿だ】

「勿論、300キロで走るって言っても、専用のコースでしょ?」

「バイクレースとか競輪みたいな感じでみんな走ってるじゃん」

「プロなんだから大丈夫でしょ」

こんな声が聞こえるが、全然違う。

国によってコースが違い、ストレートが長いコース、カーブが多いコースがある。

最も有名なのは、モナコGP

ここは専用コースでは無く、市街地を走る。

F1 モナコGP

「景色も綺麗だし見ていて楽しいね〜」などは考えられず、とにかく危険。

こんな民家を300キロで走って150キロで壁に激突する様はクレイジーなのだ。

現に車ごと海に落ちたドライバーも2人いる

そしてバーレーンGPは、とにかく熱い

熱狂の熱さではなく、単純に温度が熱い

バーレーンは赤道直下の国にも関わらず、路面温度は40度以上、エンジンを積んだ車内は55度以上、体感温度はもっと高いと言われている。

さらに砂埃のハリケーンがあり、運転には最悪。

エンターテイメントとしては面白いが、なぜもっとまともな所でやってあげないんだ!

そして、中国のコースは、こんな感じになっている。

上海のサーキットだから、漢字の「上」っぽくしたというふざけた発想で作られている。

まず安全性を考えてくれ!

こんな事が昔テレビでゴールデンタイムに放送されていたとは…羨ましい限りである。

【こんだけ苦労しても、結局勝つチームは、メルセデス、フェラーリ、レッドブルホンダの3チームだけ】

F1は10チーム2名ずつ選出され、20台でレースをする。

「そんなに多くてどこを見たら良いかわからない…」なんて事は無い。

だいたい勝つのはメルセデスフェラーリレッドブルホンダ3チームだけなので、レースはその3チームだけを見れば良いのでシンプルだ。

多少語弊があるかもしれないが、実際にはこの3強時代が何十年と続き

他の7チームは熾烈な4位争いをしている。

簡単に言えば、三国志の見方と同じである

小さい国はあるが、魏・呉・蜀の3国を中心に見る感じだ。

メルセデスは、あのベンツのメルセデス。

フェラーリは、あのフェラーリ。

レッドブルホンダは、あのレッドブルとホンダの共同チーム。

今の時代はメルセデス所属のドライバー、ルイス・ハミルトンが王座に君臨しているが、それをフェラーリ、レッドブルがどう追いかけるか?

これだけ注目していれば良い。

なぜ3チームが強いかの理由は諸説あるが、巷で言われているのは

結局現代F1は車体とエンジンの出来栄えらしい。

ドライバーの腕より、その3チームに入れるかどうか次第なのである。

【実は予選が一番速い】

こんな風に熱く語った後に水を掛ける訳ではないが、

最速は本戦のレースではないのだ。

F1はコースごとにGPを開催するが、その前日に予選があり、その結果でスタート位置が決まる。

スタートして最初のカーブで上位が決まると言われるほど、前の車は抜き辛い。

50周以上も走るレースだが、一番面白いのは、最初のスタート時とも言われているほど。

全20台がスタートし、一瞬で100キロ以上のスピードで20台以上の車が最初のカーブを我先に曲がる為、接触がない方がおかしい。

大体コースアウトしクラッシュもする。

それを安全にスタートするには、前方に居る事が必要不可欠。

そこで予選で、1周のラップタイムの最速値でスタート位置が決まる。

何周か走り、その時のベストラップタイムが記録となるのだ。

2分40秒で走った人がトップならば、その人が先頭だ。

つまり予選の日は最速の1周を走るだけで良い。

決勝戦では310キロメートルを走る為にガソリン110ℓを用意するが、予選では最低限のガソリンだけで軽い車体でタイムアタックをするのだ。

めちゃくちゃな速さと爆音が聞きたければ、予選を見るのが面白い。

【 F1 はスタッフにさえスピードを求めている】

F1にはスタッフのタイムレコードもある。

F1は、レースに出てるドライバーに無線で指示を与えながらアドバイスをし、チーム一丸となって戦うチームスポーツ。

F1コースのタイムレコードは勿論あるが、他にもピット・イン・レコードと言うのも存在する。

レース中には1回、ピットインと言って、タイヤを交換する為にピットへ戻る事が義務付けてられている。

「あんな音速でギリギリの勝負をしているのに、一度レースを止めてタイヤ交換なんて、かなりの時間ロスじゃないのか?」

そう。ロスなのだ。

4つのタイヤを交換する為、かかる時間が勿体無い…と思いきや、何とタイヤを交換する時間は、約3秒。ピットインで車が止まり、…1…2…3で車はスタートする。神業である。

これのレコード記録が、レッドブルの1.82秒

4つのタイヤを外して装着させてスタートさせるまでがこの時間だ。

その様子がこれだ。

この記録を出した時は、エンジニアチームがハイタッチをして喜んでいた。

ちなみにピットに向かってコースを離れ、スピードを落とし、コースに戻るまでのタイムロスは20秒と言われている。

その20秒は、全チーム1回はやらないといけない。

では、その20秒を何処で取るのか。

そのコントロールをスタッフがしているのだが

【チームラジオがふざけてる】

F1が他のスポーツと違う所は、このチームラジオだろう。

ドライバーとスタッフが無線でやりとりしている会話を聞く事ができるのだ。

生中継で、トラブルやピンチになると、無線の音声が紹介される。

それを実況・解説が日本語に通訳し、どんな話をしているのかわかるのだ。

その内容は、ピットインのタイミングだったりの作戦だけでは無く、レース中の熱い感情のまま

「ファッ○ン!あの野郎!俺にぶつけてきやがったぜ!」

「あの魚雷野郎か!ぶっ○してやる!」

など平気で言い、実況・解説が爆笑している。

スリップしたドライバーに対してエンジニアが

「後で私の部屋に来なさい」

と説教したりもする。

こんなプレイ中の会話が聞けるスポーツ、面白くない訳がない

YouTubeでは、チームラジオのまとめ動画も貼られており、それを見るのも楽しい。

【地獄のセーフティーカータイム】

F1のラップは、0.001秒単位で刻まれる。

310キロの長距離を競うレースにも関わらずそれだけの差で戦うのだが、一瞬で0.001秒の争いが無駄になる存在がある。

それがセーフティーカー

レースで事故があり、F1でよく見るクラッシュでコース上に破片が飛び散ったら、それを片付けている間に登場する。

セーフティカー
Wikipediaより

こうなるとセーフティーカーが先頭となり

「減速し、前の車を抜いてはいけない」状態になる。

つまり、全チームが団子状態になるのだ。

・予選で全力の走りをしてスタート位置の上位を取って…

・勇気を出して完璧なカーブを決めてトップに立ち…

・今さっきピットインを1.82秒で終えたばかり

それでも簡単に無駄になる。

後ろの車と団子状態で走り、セーフティーカーが居なくなってから残りのコースをリスタートだ。

後ろの人はラッキーだし、ピットインのタイミングで来たらなおラッキー。

ただし先頭の人は地獄である。

【結局、ドライバーが一番ファンキーだ】

F1のドライバーは、世界で20人しか参加出来ないスポーツである。

チーム数が10で出場者が各2名なので当然である。

数多の壁を乗り越え、F1のシートを獲得するのはどれだけ苦労があるのか。

日本では鈴木亜久里選手小林可夢偉選手などがF1に参加した事があるが、それがどれだけの偉業かわかる。

これだけ過酷なレースに参加するのは、結局クレイジーな人達。

そんな、頭がバグっているとしか言いようの無いドライバー達には色んなキャラクターがいる。

●自分の靴を器にしてシャンパンを飲むリカルド。

オーストラリア出身のドライバーのリカルドは、3位以上になれば上がれる表彰台に上がると、靴を脱ぎ、そこに酒を注いで飲む、オーストラリア伝統のシューイという儀式をする。

ただでさえ嫌な儀式だが、熱気ムンムンの車内で汗だくになったF1のシューイ、自分だけでは無く、他の選手にも平気で振舞っている。

極め付けはモナコGPで優勝した時、観覧に来ていた王室の大公と公紀にも振る舞い、後でめちゃくちゃ怒られたらしい。

●コーチをワニの沼に突き落とすアイルトン・セナ

アメリカGPの合間、チーム監督のロン・デニスとフロリダのワニ園を観光したセナ。。

イタズラで、ワニ園の橋の上から監督を沼に突き落とし「年棒を上げてくれれば助けてやるよ!」とギャラ交渉をした。

●169戦出場し、一度も表彰台に上がっていない謎の帝王・ニコ・ヒュンベルグ

狭き門であり入れ替わりの激しいF1の世界で、2010年から9年間シートを獲得し続けたニコ・ヒュンベルグだが、一度もベスト3に入っていない。この伝説は誰にも破る事が出来ない、と言われている。

と言うより、なぜニコ・ヒュンベルグが試合に出ているかわからない。

他にも、何度もチャンピオンに輝き歴史に名を刻むスター選手のとんでもないエピソードはこちらにまとめています。

最後に

色々とF1の魅力を大雑把に書いたが、詳しく調べていくと

レースでは他にもタイヤの硬さや柔らかさ、ブーストをかけるタイミング、ダウンフォースがどうとか専門用語が出てくるだろう。

だが、そんなものは気にしなくて良い。

後からいくらでも理解ができる。

大切なのは、F1の面白さを理解する事だ。

最初は、2時間弱のレースで、310キロ、50〜70周走っている姿を見て面白いのかな?と疑問を持っていた。

だけど一度レースを見てみると、ピットインやクラッシュは絶え間なくどのタイミングでも起こるし、セーフティーカーは来るし、チームラジオで文句を言いまくるし、実況・解説がドライバーの性格を紹介してくれるし、本当に目が離せなくなった。

こんな面白いレースを今まで知らなかったのが実に勿体無い。

そして、F1だけではなく、知らない魅力や面白さを1冊の本にまとめた物があるので、是非手に取ってみてほしい。

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