家系ラーメン とは?
1974年に神奈川県横浜市新杉田に吉村実氏が「吉村家」をオープン。
その吉村家のラーメンから影響を強く受けるラーメン屋、特に店名に“〇〇家”とつける店の総称をいう。
現在では、家系ラーメンを出す店は、日本と海外を中心に約1000店舗あるとされている。

ラーメンの特徴は、
スープは、豚骨や鶏ガラから取ったダシに醤油のタレを混ぜた豚骨醤油。
麺は酒井製麺の太麺で、ほうれん草、チャーシュー、海苔をトッピング、味の濃さ、スープの脂の量、麺のゆで加減を調整して作るなどのサービスが行われている店が多い。

この吉村家で修行し、そこから独立したお店、さらにそのお店で修行した孫弟子などのお店を一般的に“家系”と呼んでいる…
ように見えるが、実は、吉村家に直接の流れは汲んでいない“じゃない方家系”が存在する。
その“じゃない方家系”とは、通称「壱系」と呼ばれる家系ラーメン店のこと!
「壱系とは?」
壱系とは、「壱六家」から派流もしくは影響を受けたお店の総称。
この「壱六家」は、1992年にオーナーが「吉村家」のようなラーメン店を作ろうとしたのがきっかけで誕生する。

ラーメンの特徴は、白っぽいクリーミーなスープで醤油感は抑え目、濃厚で豚骨を前面に押し出したスープで、1番の特徴は、うずらの卵が入っているということ。
そして、家系といえば、ライスを海苔で巻いて食べる人を目にすることも多いだろう。中でも「ライスの美味しい食べ方」を推奨している店も多く、その食べ方の元祖が壱六家なのだ。
ただただ、吉村家の真似事にならないように、様々な工夫がされているのが、よくわかる。

現在、壱六家は、磯子本店・大船店・大森店・川崎店・大和店・厚木酒井店・上鶴間店など、神奈川を中心に都内まで多数の店舗で営業している。
壱六家HP
http://ichirokuya.sakura.ne.jp/
なぜ「壱系」は一大勢力と呼ばれているのか?

出典:ラーメン博物館
この壱系の家系図を見るとよくわかるが、壱六家からは、多くの弟子が輩出され、孫弟子のお店も数多く存在する。
その中でも、孫弟子を多く輩出している「町田商店」に注目していただきたい。
なぜ壱系が、家系一大勢力グループなのか?
その理由の一つが、大手外食系企業によるフランチャイズ化だ。
「町田商店」とは?

近年急激に店舗拡大を続けている「町田商店」
株式会社ギフトが手掛けるラーメン店で、直営店が117店舗、プロデュース店が396店舗、計513店舗を全国で展開している。(※2020年7月現在)
町田商店は東京都町田市に誕生。
もともと町田家という店名にしようと考えていたが、すでに町田家という別の家系ラーメン店があったため、現在の店名となる。
当初は町田商店の屋号で運営していたが、徐々に都市部では出店先の地名を入れ込んだ「◯◯商店」という形で展開していく。皆さんも、「〇〇商店」という名のラーメン店を街で見かけた事があるのではないだろうか?


セントラルキッチンを採用

町田商店のもう一つの特徴が、セントラルキッチンを採用していることだ。
セントラルキッチンとは、それらの工程を店外の施設で行い、一気に大量のスープをつくり、各店舗に配送するシステムのこと。
店でスープを一から炊かない分、スープに物足りなさを感じてしまうが、「店が汚れない」「出汁ガラの生ゴミが出ない」「店内が臭くならない」という利点もある。
町田商店https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13058761/

他にも、壱六家の孫弟子であり町田商店の弟子にあたる「壱角家」もフランチャイズに成功している。
壱角家は、株式会社ガーデンが運営しているが、ガーデンは、「すた丼」や「肉寿司」も展開しているので、壱角家のメニューに「すた丼」があるのも特徴的だ。
このように驚異的なスピードで全国展開に成功している「壱系」派閥。
ラーメン好きの間では、評価が分かれるのも事実。
是非、一度「壱系」と「本家」を食べ比べしてみてほしい。
家系の「御三家」と呼ばれるお店の話は、またどこかで。
家系だけでなく、池袋大勝軒とまったく関係のない「じゃない方大勝軒」も要チェック!
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