天才の習慣 や生活、ルーティンを覗き見してみると、何もしていない凡人との違いが明白だった。
天才とは、習慣によって作られるとは言い切れない。「サイエンティフィック・アメリカン」によると、大人の知的能力の60%は先天的なもので、40%は後天的なものだと言う。
だがしかし、天才が天才的な仕事をする上で欠かせないと思っている習慣がある事は間違い無い。毎日行う1つ1つの積み重ねがやがて大きな仕事になっていくのだ。
そこで、凡人だってすぐ真似できる、世界の天才達の習慣を紹介していこう。
「習慣を真似したからといってすぐに天才になれる訳がないだろう」とお思いだろうが、本当にそうである。だけど、彼らの成功の秘訣を日常に取り入れる事で、もっともっと自分が成長できないか?今よりも少し、未来が良くなる可能性が高くなるならやって損はないだろう。
分かりやすく例を上げるとするなら、情熱大陸を見るのもそうだろう。成功者の生活を見ながら、参考にするべき所を知らず知らずに探している。
『残りの寿命を常に見る』コリソン兄弟

10代でソフトウェアを作り、億万長者になり、世界で使えるオンライン決済システム・Stripe(ストライプ)を設立した天才、コリソン兄弟。
彼らは現在30歳だが、80歳まで生きると仮定した残りの寿命を、自宅のパソコン上でカウントダウンして表示させている。つまり仕事をしながら、自分の人生の残り時間が刻々と減っていくのを感じているのだ。
コリソン兄弟は、いつもこの時間を見ながら、時間を大切にする覚悟を日々思い出し、気合を入れ直して残りの寿命を全うしようとしている。
コリソン兄弟は「時間が無限ならテレビなどを楽しむでしょうが、人生の時間は限られているのです」
このような姿勢があったからこそ、20代で億万長者になることができたのだろう。
『全て時間通りの生活をする』詩人のW・H・オーデン
W・H・オーデンは同世代の中でも相当の野心家だった。
どうしたら良い仕事が出来るか考えた時に、全てのスケジュールを細かく作り、それに沿って生活をした。

食事も、飲酒も、執筆も、買い物も、クロスワードパズルも、郵便配達の来る時間も、全てが他のスケジュールに合わせて分刻みで決められている。
オーデンは軍隊並みの規則正しい生活が、自分の創造性に不可欠だと信じていた。
その理由は、自らの欲望を制する、一番確実な方法が、時間を制する事だと考えたからだ。
その日のうちにやりたいこと、やらなければならないことを決め、それを毎日必ず決まった時間にやる、そうすれば欲望に煩わされる事はない。
確かに、全てスケジュールが決まっているのであれば「あれしたいな」とか「あれ食べたいな」という欲が出ても、やる暇が無いので出来ないだろう。
天才・柳沢教授の生活を思い出す。
思えば、元テレ東社員の名物プロデューサー、佐久間宣行さんも、何の映画を見る、とかNetflixで何を見る、などを全てスケジュールに書き込んでいるらしい。そうする事で、正しい生活が出来るのではなく、欲望を封じる事が目的なのである。
『昼食を極力減らす』ウォルト・ディズニー。
かの有名なエンターテイメント界の帝王ウォルト・ディズニー。
彼は朝8時にスタジオに出勤すると、スタジオを歩き回ってスタッフの仕事ぶりをチェックする。その後ランチはシンプルなもので、サラダやトマトジュースのみだったりする。
彼は「腹一杯にランチを食べると、頭の働きが鈍くなる」と考えており、社員にも昼食は軽食で済ませるように伝えていた。
午後には会議などでスケジュールはパンパンだったが、ポケットからナッツやクラッカーを取り出して、少しずつ働き永田食べていたと言う。
そして夕食をしっかりと取り、夜には会社の寝室で眠りについた。
確かに、食べ物を多く取れば血糖値が急激に上がり、頭がボーッとして眠くなってしまう。
それは科学的にも証明されているので、少量の食べ物を何回かに分けて食べることが、パフォーマンスを維持するのに最適な方法である。
ランチは最小限にして、仕事終わりでしっかり食べる事を意識する。
『昼食は5分で済ます』イーロン・マスク
かの有名なテスラの代表であり、インターネット決済paypalを創業した世界の天才エンジニア、イーロン・マスクは全てのスケジュールを5分間隔で管理する。
・15分間メールチェック
・5分休憩
・20分エンジニアと会議
・5分休憩
などだ。まるで小学校の授業である。
さらに、実際に食事も5分で済ませてしまう。とにかく時間を無駄に消費するのが嫌いで、オフィスで電話を使う事はしない。代わりにパソコンでメールのやりとりを行う。
電話がかかってくると、仕事を中止して即刻対応しなければならない事がストレスとなっている。
この5分間隔は、「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる時間管理術があり「25分間仕事をし、5分間休憩」をひたすら繰り返す方法だ。
『朝10時までに執筆を済ませる』村上春樹
日本の小説家、村上春樹は朝の5時から10時の5時間を執筆時間に当てている。
朝は脳のコンディションが良く、1日の中で集中力が高まる時間となっている。
クリエイターにとっては、ゴールデンタイムと呼ぶ人も多い。そんな朝に仕事を済ませ、午後には水泳やランニングなどの運動をし、読書、音楽鑑賞などをして21時に寝る事が多いそうだ。
小説の執筆は、長期スパンで考える作業である。短距離走ではなくフルマラソンなので、いかに自分の生活リズムを崩さずに作れるかが大事なのである。
と言う事で、様々な形で天才達の習慣を紹介したが、参考にした本はこちら。他にも80人以上の天才達の習慣が載っているので是非ご覧下さい。